評価 : ★★★★★
昔よく槍玉にあげられた、色んな意味で有名な漫画(というか作品)。
どこからか現れて人間の脳に寄生した生物が、
人間を次々と捕食していくという話し始め、もちろんグロテスク。
食物連鎖のピラミッドの頂点がもし人間じゃなかったら…
という仮定論的漫画、とも言えるかな?
そんな全体的設定の中、
主人公は脳ではなく右手に寄生されたため自我を保ち、
かつ寄生した生物(ミギーという名)と共存、共闘していく。
(脳を奪えた寄生生物は主人公を危険視して殺そうとする)
その人間と寄生生物との戦いを通じて、
主人公と共に色々と考えることのできる漫画が、「寄生獣」だ。
その過程や描写がグロテスクだったり残酷だったりするから、
まぁ他に槍玉にあげるネタのないマスコミが飛びついたんだろう。
残虐性で言えば、豚や牛をミンチにしておきながら、
平気でゴミバコに捨てる人間のほうがよっぽど残酷なのに。
それを意識せずに日常的にやっているという事実が残酷なのに。
殺すだけ殺しておいて食べないとは何事か。快楽犯め。
そんな人間の意識を変えさせるためには、
人間が同じ目に合うのが一番伝わりやすい。
だからこの漫画が作られた…
というのはミスリーディングかもしれないけど、
自分はこの漫画からそういう考え方を自分の中で見出した。
「この漫画は残酷だ」という感想だけで終わらせてしまうのは、
漫画の目的が絵でありストーリーではないと思っている人だけだ。
何かを考えたい人には、この漫画はおすすめ。
あぁ、ただ、頭と心の弱い人はまだ読まないほうがいいかもね。
2007.12.01.