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初心者メタル論(5) シンフォニックメタル
April 09,2004
1.はじめに
おそらく初心者にとって比較的聴きやすく、また管理人の一押しジャンルでもあるシンフォニックメタル。シンフォニー(Symphony)とは、交響曲のこと。しかし単純に交響曲をメタルで演奏しているものをいうのではなく、あくまでもヘヴィメタルの楽曲に交響曲のテイストを盛り込んでいるという意味。と言っても、交響曲のような曲構成を意識しているだろう場合も多々あるんだけど…まぁ、それはさておき。
2.シンフォニックメタルとは
シンフォニックメタルとは「メロディや雰囲気などを追求していった結果生まれたメタル」のこと。そして「"強さ"や"激しさ"よりも、まずはメロディや雰囲気を重要視していこう」あるいは「尊敬する(影響を受けた)クラシック音楽やそのテイストをメタルというフィールドで表現しよう」とのスタンスから成り立つジャンル。
また「キーボードやサウンドエフェクトを、雰囲気を醸し出す重要な役割として起用している」場合が多く、本物のオーケストラを起用することまである。それらはギターのリフやヴォーカルの裏で、時に控えめではありながらも確実にその存在感をアピールしている。ここが、じっくり聴くに堪えるジャンルたる所以でもある。
3.特徴
ここで、全てのシンフォニックメタルに当てはまるわけではないけれど、特徴として考えられるものをいくつか挙げてみる。
・オペラチックなハイトーンヴォイス
→役になりきったり、雰囲気に酔っていたりすることも。
・ドラマチックな曲展開
→壮大なオープニングや、物語を締めくくる感動的なクライマックスなど。
・クラシカルフレーズを奏でるギター
→クラシックや民族音楽など、様々な音楽の融合が図られていることも。
・幻想的な雰囲気を醸し出すキーボード、サウンドエフェクト
→シンフォニックメタルの要(かなめ)。
・本物のクラシック楽器、オーケストラを起用
→特にヴァイオリンなどの弦楽器がよく用いられる。
・大仰なコーラス・クワイアを起用
→オープニングやサビなど、用途は様々。効果的な演出が期待できる。
・ファンタジックな歌詞やコスチューム
→古代文明、王、ドラゴン、勇者・・・そういう世界観を基盤にすることも。
もはやこれはクラシックだ、と言い切ってしまっても過言ではない曲もある。そしてこのジャンルにありがちなのが、次のロールプレイングメタル傾向だ。
4.ロールプレイングメタル傾向
言葉通りの説明になるけど、メタルに分類されながら"ロールプレイングゲームのサウンドトラック"のような、何かしらの物語を想像させる作品になる傾向のこと。
RPGの楽曲の魅力のひとつとして、"ひとつのジャンルに縛られることのない自由性"というものがある。ある時は激しい曲、ある時はバラード、そしてまたあるときはクラシックのように幻想的な曲。物語を表現するために実に様々な楽曲があり展開があり、非常に短い曲であっても立派な一曲として認められる。
そんなRPG音楽の魅力を、メタルというフィールドで発揮する。シンフォニックメタルはそういった傾向を非常にもちやすく、またもたせやすいジャンルといえる。それにより、ある物語の存在を念頭においた作品も発表されることがある(これをコンセプトアルバムという)。RPGだけでなく、映画音楽として捉えてみてもいいだろう。
5.代表例
さて、シンフォニックメタルをよりよく知ってもらうためには、やはり聴いてもらうのが一番。そこで、シンフォニックメタルを代表するバンド(アルバム)をいくつか紹介しよう。
「RHAPSODY」
新星シンフォニックメタルといえばこのバンド。ギタリストである LUCA TURILLI の2ndソロアルバムも、 RHAPSODY との違いがはっきりしていておすすめ(若干シンフォニックからずれるけど)。おそらくどのアルバムもハズレなし。
「ANGRA」
クラシックとメタルの融合という新境地を切り開いたバンド。初期(作曲兼ヴォーカル Andre 脱退前)のほうがシンフォニック度が高めだけど、ヴォーカルに少々クセがある。普通に上手いけど。筆者は大好きだけど。
6.サンプル音源
ANGRA の日本版公式サイト
に、名曲 Carry On が置いてある。これを聴いてシンフォニックメタルの特徴を掴み取ってみてほしい。もちろん他の曲もお勧め。
あと、少し取っ付きにくいかもしれないけど、
ADAGIO の公式ファンサイト
にも試聴できる曲がある。曲構成が複雑ではあるものの、シンフォニックメタルとして分類できるアーティストかと。
7.おまけ
上に挙げたアルバムにも当てまるけど、シンフォニックメタルのCDジャケットにはちょっとした特徴がある。というわけで最後に、シンフォニックメタルのCDの見分け方について少し(あまり過信はしないほうがいいけど)。
・どことなくRPG風のジャケットなら要チェック
・ドラゴンなど空想上の生き物が描かれているものも怪しい
・バンドメンバーが剣などを持った写真が添えてあれば更に怪しい
・国内盤であれば「シンフォニック」という言葉が帯にあるかも
さて、いかがだっただろうか?シンフォニックメタルは他ジャンルに比べて少し濃い部分はあるけれど、それでも優れた曲の多いジャンルなので、是非チャレンジしてみてほしい。特に、クラシックが好きだという人に、聴いてみた感想を聞いてみたいと思う(おそらく取っ付きは良いはず・・・)。
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おそらく初心者にとって比較的聴きやすく、また管理人の一押しジャンルでもあるシンフォニックメタル。シンフォニー(Symphony)とは、交響曲のこと。しかし単純に交響曲をメタルで演奏しているものをいうのではなく、あくまでもヘヴィメタルの楽曲に交響曲のテイストを盛り込んでいるという意味。と言っても、交響曲のような曲構成を意識しているだろう場合も多々あるんだけど…まぁ、それはさておき。
2.シンフォニックメタルとは
シンフォニックメタルとは「メロディや雰囲気などを追求していった結果生まれたメタル」のこと。そして「"強さ"や"激しさ"よりも、まずはメロディや雰囲気を重要視していこう」あるいは「尊敬する(影響を受けた)クラシック音楽やそのテイストをメタルというフィールドで表現しよう」とのスタンスから成り立つジャンル。
また「キーボードやサウンドエフェクトを、雰囲気を醸し出す重要な役割として起用している」場合が多く、本物のオーケストラを起用することまである。それらはギターのリフやヴォーカルの裏で、時に控えめではありながらも確実にその存在感をアピールしている。ここが、じっくり聴くに堪えるジャンルたる所以でもある。
3.特徴
ここで、全てのシンフォニックメタルに当てはまるわけではないけれど、特徴として考えられるものをいくつか挙げてみる。
・オペラチックなハイトーンヴォイス
→役になりきったり、雰囲気に酔っていたりすることも。
・ドラマチックな曲展開
→壮大なオープニングや、物語を締めくくる感動的なクライマックスなど。
・クラシカルフレーズを奏でるギター
→クラシックや民族音楽など、様々な音楽の融合が図られていることも。
・幻想的な雰囲気を醸し出すキーボード、サウンドエフェクト
→シンフォニックメタルの要(かなめ)。
・本物のクラシック楽器、オーケストラを起用
→特にヴァイオリンなどの弦楽器がよく用いられる。
・大仰なコーラス・クワイアを起用
→オープニングやサビなど、用途は様々。効果的な演出が期待できる。
・ファンタジックな歌詞やコスチューム
→古代文明、王、ドラゴン、勇者・・・そういう世界観を基盤にすることも。
もはやこれはクラシックだ、と言い切ってしまっても過言ではない曲もある。そしてこのジャンルにありがちなのが、次のロールプレイングメタル傾向だ。
4.ロールプレイングメタル傾向
言葉通りの説明になるけど、メタルに分類されながら"ロールプレイングゲームのサウンドトラック"のような、何かしらの物語を想像させる作品になる傾向のこと。
RPGの楽曲の魅力のひとつとして、"ひとつのジャンルに縛られることのない自由性"というものがある。ある時は激しい曲、ある時はバラード、そしてまたあるときはクラシックのように幻想的な曲。物語を表現するために実に様々な楽曲があり展開があり、非常に短い曲であっても立派な一曲として認められる。
そんなRPG音楽の魅力を、メタルというフィールドで発揮する。シンフォニックメタルはそういった傾向を非常にもちやすく、またもたせやすいジャンルといえる。それにより、ある物語の存在を念頭においた作品も発表されることがある(これをコンセプトアルバムという)。RPGだけでなく、映画音楽として捉えてみてもいいだろう。
5.代表例
さて、シンフォニックメタルをよりよく知ってもらうためには、やはり聴いてもらうのが一番。そこで、シンフォニックメタルを代表するバンド(アルバム)をいくつか紹介しよう。
「RHAPSODY」
新星シンフォニックメタルといえばこのバンド。ギタリストである LUCA TURILLI の2ndソロアルバムも、 RHAPSODY との違いがはっきりしていておすすめ(若干シンフォニックからずれるけど)。おそらくどのアルバムもハズレなし。
「ANGRA」
クラシックとメタルの融合という新境地を切り開いたバンド。初期(作曲兼ヴォーカル Andre 脱退前)のほうがシンフォニック度が高めだけど、ヴォーカルに少々クセがある。普通に上手いけど。筆者は大好きだけど。
6.サンプル音源
ANGRA の日本版公式サイト に、名曲 Carry On が置いてある。これを聴いてシンフォニックメタルの特徴を掴み取ってみてほしい。もちろん他の曲もお勧め。
あと、少し取っ付きにくいかもしれないけど、 ADAGIO の公式ファンサイト にも試聴できる曲がある。曲構成が複雑ではあるものの、シンフォニックメタルとして分類できるアーティストかと。
7.おまけ
上に挙げたアルバムにも当てまるけど、シンフォニックメタルのCDジャケットにはちょっとした特徴がある。というわけで最後に、シンフォニックメタルのCDの見分け方について少し(あまり過信はしないほうがいいけど)。
・どことなくRPG風のジャケットなら要チェック
・ドラゴンなど空想上の生き物が描かれているものも怪しい
・バンドメンバーが剣などを持った写真が添えてあれば更に怪しい
・国内盤であれば「シンフォニック」という言葉が帯にあるかも
さて、いかがだっただろうか?シンフォニックメタルは他ジャンルに比べて少し濃い部分はあるけれど、それでも優れた曲の多いジャンルなので、是非チャレンジしてみてほしい。特に、クラシックが好きだという人に、聴いてみた感想を聞いてみたいと思う(おそらく取っ付きは良いはず・・・)。